創作の過程を「折り紙作品のできるまで」にまとめていますので興味のある方はこちらもどうぞ。
全体的に今まで通りというべきか、目新しいことは特にやってないですね。「なんでもいいからとにかく新作をひとつ作らねば」とだけ思って作っただけのことはあります(笑)。理想としては一作ごとに新境地を拓きたいと思っているのですが、さすがにそれは無理というものです。
とは言え非常にうまいことまとまってくれて、近年では最も好きな作品になった気がします。私の自作の判断基準は、造形40%再現性60%という感じで、造形的に強い主張を込めるとかにはあまり興味がないと言ってしまっていいと思います。もう少し過激に言っちゃうと、私は折り紙を造形表現だとは思っていない(!)。ぞんざいなタイトルもそれを反映したものと言えましょう。
再現性としては「気合いを入れて折らなくてもそこそこに仕上がる」「普通の紙で、仕上げに糊留めしなくてもそこそこに仕上がる」ことが目標で、要するに私自身が楽しんで折れればいいな、と思ってます。
前半にひとつむつかしいステップ(説明がやっかいなステップというべきか)がありますが、その他は面白く折れる工程になったと思います。
カバでいったん見失い、その後ライオン、猫と、両立ができないままになっていた「構造と工程」が今回はうまく噛み合ったと喜んでいます。是非、一度は折っていただきたいです。