ポピュラーな種であるハンドウイルカのイメージで創作しました。このイルカは口吻が比較的短いのが特徴です。
尾びれは正方形用紙の2つの対角を組み合わせることで作っています。これは魚作品でよく使われる配置パターンの1つです。ある部位を作るのに別々の場所からパーツを折り出して組み合わせるという手法を用いたのは、自作では「カバ」以来でしょうか。構造上で無駄が生じやすいこと、組み合わせるための構造を考慮しなければならないこと等の注意点もありますが、うまく取り入れられると作品の中で大きな見所になってくれます。
折り紙としてのまとまりを優先した結果、実際のイルカに比べて若干寸詰まりな体形になってしまいましたが、各部の位置関係は適切に再現できたと思います。頭でっかちなバランスもイルカの愛嬌ある表情に繋がってくれたようで、幸運な見立てとの出会いでした。